
「ガレット・デ・ロワ」は、直訳すると「王様のケーキ」という意味があります。フランスでは、1/6の「公現祭」(エピファニー:Epiphanie)をお祝いして食べるお菓子とされていますが、現在では1/6に限らず、1月中であれば、それを囲んで家族や友人たちが集まる際に食される新年には欠かせないお菓子です。今回はガレット・デ・ロワの作る様子と、あるイベントに参加した様子をご報告します。
公現祭(エピファニー:Epiphanie)
キリストの誕生日は12月25日ですが、キリストの生誕を公にしたのは、東方からやって来た「バルタザール」、「メルキオール」、「ガスパール」の3博士とされています。
東方の3博士が、キリストの誕生をお祝いした日を、「エピファニー」として、旧典礼歴では1/6と定めました。
ガレット・デ・ロワとの出会い
ガレットデロワ自体は25歳くらいの時に初めて東京の修業先で出会って、なんとも職人技なお菓子だなぁ〜と見ていました。作りだしたら楽しいんですが、集中する時間がなかなか取れなかったのですが、今はやりたい事ができる環境。
今年からはパティスリーとして、ちゃんとつくりたい✨
と思い重い腰を上げて取り組みます😊
出会った頃の模様は太陽。
まだまだ色んな模様があることすら知りませんでした。
その頃に覚えた模様で奈良に帰ってからもしばらく作っていましたが、
丸くならなかったり…
浮きすぎたり…
と、試行錯誤が必要でしたが、お店のバタバタもありほんとに作れなかったお菓子です。
まずは美味しいパイ生地を作れないとはじまりません。
シンプルな材料の組み合わせなので、しっかりと厳選しなくてはいけません。
小麦粉は薄力粉、強力粉どの銘柄の粉を使うのかブレンドの割合は?
バターはもちろん発酵バター。
塩は?お酢は?現在はワインビネガーにゲランドの海塩ですがまだまだ選択の余地が
あるのでまだまだ美味しくなりますよ。
中に入れるクレームダマンドは発酵バターにサワークリームを混ぜコクをプラス。
ラム酒はネグリタラムのダブルアロームをたっぷりと加えています。
ルシェルシュのガレット・デ・ロワ
まずは型を作ります。
人生初の月桂樹の模様!
焼き上がりました。
月桂樹の模様を付ける様子です。
まだまだナイフを入れる角度が立ちすぎていて、
45度に入れるのが良いそうです。
これからもがんばって綺麗な模様を入れれるようにがんばります!
フルバージョンも追加しました!7分弱です。
クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ
本クラブは伝統菓子の本来の魅力や文化を大切にし、そして伝えたいと考える人のための会です。2003年9月に設立されました。
クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワホームページ
ルシェルシュは、クラブに入りつつも、お店に並べれてなくて心苦しい気持ちでした。
今回は先輩から、「2017年のイベントに参加したら?」と誘って頂けて、最初は尻込みしてたのですが、ここは逃げてはいられないなぁ、と恥をかく覚悟で参加をさせていただく事に決めました。
サロン・ドゥ・ガレット・デ・ロワ
毎年1月にパティスリーが集まり、フランス大使館へガレット・デ・ロワを献上するというイベントです。今年は、1/27にアンスティチュ・フランセ関西/在京都フランス総領事館で、在日フランス大使館とフランス農業・農産物加工業・林業省 後援の下、開催されました。
完全に被ってますね…
シェフ達が作ったガレット・デ・ロワです。美味しそう。
当日の様子は下記Facebookページでも掲載されています。
お詫び
2月はガレットデロワは販売しておりません。
また来年1月に販売する予定ですが、もしかすると、きまぐれでカットしたガレットデロワが並ぶかもしれません。